仕様

仕様

通信方式

TCP/IP接続です。
ポートはデフォルトでは 5000 となっていますが、任意に変更可能です。
アンドロイド端末をクライアント、リソースエディタが自動生成したアプリケーションをサーバとし動作します。

ソケットとセッション

ネットワークの接続が完了すると ソケット が生成されます。
ソケット生成後指定時間内に認証を行います。(デフォルトでは10秒以内)
認証がない状態で指定時間を過ぎると、ソケットはクローズされます。
認証が行われるまでは、認証コマンド以外のコマンドは無視されます。
認証が成立すると、セッションが生成されます。
セッションは1度生成されると、ソケットがクローズしても残ります。
セッションの有効期限は最後の通信からの指定時間経過後です。デフォルトでは1時間です。
端末は、ダイアログのデータ(リソース)にアクセスする時、セッションを必要とし、セッションが残っている間は、 ダイアログのリソース情報も確保されていますので、ダイアログへのアクセスを再開することが出来ます。

ダイアログとリソース

画面はオブジェクトを配置するデザイン情報と、それぞれのオブジェクトの状態やテキスト、数値などのデータ情報とに 分かれます。
本システムでは、デザイン情報を「ダイアログ」、データ情報を「リソース」と呼びます。
ダイアログとリソースは対で使用しますが、ダイアログ1つに対して、リソース1つ、という使い方と ダイアログ1つに対して、リソース複数という使い方があります。

共有型 (ダイアログ1つに対してリソース1つ)

このダイアログに接続している(このダイアログを見ている)ユーザは全員同じ状態を見たい場合。 つまり、誰か一人がパラメータを変更した場合、他のユーザの画面も一斉に変わって欲しい場合。 個の様なダイアログを共有型と呼び、 TemplateType で Shared を設定します。

個別型 (ダイアログ1つに対してリソース複数)

このダイアログに接続している(このダイアログを見ている)ユーザは全員違う状態(個別の状態)にしたい場合。 つまり、誰か一人がパラメータを変更しても他のユーザの画面は変化してほしくない場合。 個の様なダイアログを個別型と呼び、 TemplateType で Unique を設定します。

オブジェクト

グループオブジェクト と 機能オブジェクト

オブジェクトは大きく分けて、「グループオブジェクト」と「機能オブジェクト」の2つのタイプがあります。
「機能オブジェクト」は外観があり、画像ファイルを指定することで自由にデザインをカスタムできます。
「グループオブジェクト」は外観がなく、複数のオブジェクトをまとめ、配置する役割があります。
グループオブジェクトの中には別のグループオブジェクトを含めることができ、いくつものグループを使い分けることで ダイアログのデザイン(配置)が構成されます。

機能オブジェクトのデザイン

機能オブジェクトに使用する画像ファイルには「NinePatch」というフォーマットの画像が使用可能です。
このフォーマットは画像を井の字のように9つのパーツに分解し、パーツごとに拡大方法を変化させるもので、 ボタンやフレーム画像を拡大表示する際にデザインが崩れないようにする事ができます。
オブジェクトの外観イメージファイルに「NinePatch」を使用することで、表示される時のサイズが複数存在する場合も (アンドロイド端末の機種がバラバラの場合も)、1つのファイルで対応することが可能になります。

デザイン(配置)

ダイアログのデザインは1つのグループオブジェクトから始まります。
いくつものグループを組み合わせ、機能オブジェクトを配置していきます。
グループオブジェクトの機能を理解し、どう組み合わせるかが鍵となります。

FRAME フレームグループ

複数のオブジェクトを重ねて表示する場合に使用します。
例えば、ダイアログの背景に画像を使用する。という場合に使用できます。

LINEAR リニアグループ

最も使用頻度の高いオブジェクトです。水平方向、または、垂直方向に、一列にオブジェクトを配置します。

RADIO ラジオグループ

基本的な配置方法はリニアグループと同じですが、ラジオボタンのレイアウト専用のオブジェクトです。
このグループに配置されたラジオ オブジェクトは属性がONのものが1つだけになるようにコントロールされます。
リニアグループ同様に、ラジオ オブジェクト以外のオブジェクトも含めることができます。

SCROLL スクロールグループ

配置した情報が画面の範囲を超えてしまう場合に使用します。
画面に収まらない部分をスクロールして表示します。

PAGE ページグループ

フリックやスライド ジェスチャを使用して、ページを切り替えることができます。

TABLE テーブルグループ と TROW テーブル行グループ

テーブルグループは複数の テーブル行グループ を保持し管理します。 テーブル行グループは基本的な配置方法はリニアグループと同じでが、テーブルグループに管理された行内の各オブジェクトの 幅が列毎で同じになるようにコントロールされます。

RELATIVE 相対グループ

任意に指定した、グループ内に含まれる他のオブジェクトのポジションを利用して配置することができます。


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